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エアレーションホッパーについて



粉粒体の輸送では、貯蔵タンクやホッパーに粉粒体を投入することが一般的だと思います。

粉粒体によっては、ホッパーに投入後、閉塞(ブリッジ)一部だけ輸送されて、側には粉体が残っている現象(ラットホール)が形成され、輸送が困難になります。

これらの問題を解決する為、当社では以前より高密度ポリエチレン(HDPE)多孔質(微量な小さな穴を形成している)を溶接し、ホッパー作り出していました。

これが当社でいうエアレーションホッパーというものです。



では、このエアレーションホッパーというのはどのようなものか?について、ご紹介させて頂きたいと存じます。

前述した通り、当社で扱う高密度ポリエチレン(HDPE)には無数の小さい穴が開いています。

もともと、この高密度ポリエチレンというは、通常のポリエチレン素材などと違って、とても滑りやすいものです。

しかしながら、この素材をもってしても、輸送できない粉体もあり、最大限に滑りやすい状態を作り出すには、「HDPE基材」+「エアーの力」でなくてはなりませんでした。



具体的な設置方法として、まずはステンレス製のホッパーを製作し、これより少し小さな高密度ポリエチレン製のホッパーを作ります。

これを行う事で、ステンレスとHDPEの間に10mm程度のクリアランスが生まれますので、この間に空気を通していきます。



そうすることで、この流れるエアーが無数の穴から表面に上がっていき、粉粒体を僅かながら浮かそうとします。

浮かすことで、摩擦抵抗が少なくなり、ブリッジラットホールなどが起こりにくい状況を作り出すという事になります。



しかし、ここで問題があり、大きなホッパーを製作する場合、高密度ポリエチレンの溶接個所がとても弱いので、重量があるものについては、支えきれないのです。

そこで、この問題を解決する為、当社では、ステンレス製のエアレーションホッパーを製作しています。



ステンレス製のホッパーに少し小さなHDPE製のホッパーを製作してクリアランスを取っているから粉粒体が輸送できるのに、なぜステンレス製のホッパーを2つも作るのか?このような疑問が出てくるかと思います。

内側のステンレス製ホッパーについては、HDPE製のホッパー同様に、ステンレス基材そのものに無数の小さな穴が開いているのです。

つまり、使用する機材がHDPEからステンレスに変わり、それでいて多孔質の為、これまで同様の効果が期待でき、更に高耐荷重にも耐えれる設計となっています。



当社のホッパーは、エアレーション機能を生み出す為に、特別な機械は必要ありません。

コンプレッサーがあり、工場内にエアー配管があれば、そこから分岐して、レギュレーターだけ取り付けてホースを繋げれば、簡単に利用する事が出来ます。

勿論、自動化することもできますが、その場合については、別途費用が掛かります

コストダウンのみをご検討の方は、ホッパーのみを購入して頂いて、使用されているのも一つの手ではないでしょうか?